鳥取大学工学部 化学バイオ系学科
工学専攻 化学バイオコース
工学研究科

Chemistry and Biotechnology

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「教育プログラム」の紹介

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教育プログラムの特色

合成化学プログラム

新しい物質と新しい化学反応のデザイン

合成化学プログラムでは、有機・無機・物理化学などの基礎を学んだ上で、ポイントフッ素化・リチオ化・不斉合成・イオン液体・ゼオライト触媒など、最新の反応ツールを用いる化学合成に触れ、化学反応によって物質を変換し、有用な分子を設計して合成するための知識を習得します。このようにして、医薬品・動物用医薬品・化成品・高分子材料・生体機能材料などをデザインし、現実に製造する方法を開発し、未来の医薬品開発や化学プロセス工業に役立つ人材を養成します。このため、幅広い選択科目に加え、「工業有機化学I」「高分子化学」などを履修します。

[2022年度入学生は42人選択]

材料化学プログラム

優れた機能を持つ有機・無機材料の創製

材料化学プログラムでは、有機・無機・物理化学などの基礎を学んだ上で、人工ウイルスキャプシド・ポリシラン・フラーレン・イオン液体・分子ふるいゼオライト・キチンナノファイバーなど有機・無機・ハイブリッドにわたる注目の機能材料に触れ、優れた機能を持つ新しい材料を設計し、機能を評価し、環境問題をはじめとする課題に応用するための知識を習得します。このようにして、リチウム二次電池・生体親和性接着剤・太陽電池・固体触媒などを創製し、新しい産業を切り拓くための先端技術を身につけた人材を養成します。このため、幅広い選択科目に加え、「触媒化学」「無機材料化学」などを履修します。

[2022年度入学生は14人選択]

グリーンケミストリープログラム

環境・エネルギー・資源の問題を解決する化学

グリーンケミストリープログラムでは、化学や生物の基礎を学んだ上で、化学の進歩を地球環境問題の解決に活用する知識を習得します。再生可能な溶媒であるイオン液体や極限まで環境負荷を抑制した固体触媒・生体触媒・有機触媒、これらを利用したグリーン反応プロセス、バイオマスなど未利用資源の有効利用、高性能二次電池などエネルギーの変換効率向上を通じたCO2排出抑制などの意義や技術を学び、化学の成果を未来の人類のために使う意欲と能力を備えた人材を養成します。このため、幅広い選択科目に加え、「生化学Ⅱ」「グリーンケミストリー」などを履修します。

[2022年度入学生は4人選択]

バイオサイエンスプログラム

生体高分子の性質と機能の解明から生命現象の化学原理を探る

タンパク質や核酸などの生体高分子は生物に最も重要な分子です。本プログラムでは、生体高分子の性質や機能を多角的に分析し、超高齢化社会における医療問題や環境汚染問題などの世界的諸問題を、化学と生命科学の両観点から解決するための知識を学びます。そのために必要な「有機化学」「物理化学」「生体分子化学」など基礎的な化学系科目や、「生化学」「分子生物学」「創薬分子科学」などの生命科学分野の基礎的科目に加え、「蛋白質工学」「構造生化学」などの専門的科目までを広く学ぶカリキュラムを設けています。

[2022年度入学生は27人選択]

バイオテクノロジープログラム

微生物の生理機能の探索や解明とその物質生産・環境改善への応用

多様な環境で生存できる微生物は様々な物質変換機能を持っています。これらには、エネルギー問題や環境問題の解決、クリーンな化成品合成プロセスの構築などに応用できる機能も含まれます。本プログラムでは、このような微生物機能を生物工学的な先端技術に応用するための知識を学び、それを通じて産業の発展に貢献できる人材を育成します。「有機化学」「物理化学」などの基礎的な化学系科目や、「応用微生物学」「食品微生物工学」「植物分子工学」など、バイオテクノロジーの基礎から応用までを幅広く学ぶカリキュラムを設けています。

[2022年度入学生は12人選択]

医工学プログラム

化学と生命科学を軸とした医工連携により先端医療技術の開発に貢献

高度化する医療の現場では、先端医療技術を支える工学分野の知識を持った人材が求められています。同様に、医療機器や医療用材料、バイオ医薬品の開発には、工学と医学の双方に精通した技術者や研究者が求められています。医工学プログラムでは、化学ならびに生命科学の専門知識に加えて医学分野の知識を修得したうえで、がん薬物療法や再生医療などに用いる医用材料や医薬品を開発するための、医工連携を推進できる人材を養成します。そのために、「有機化学」や「生化学」などの化学や生物科学分野の基礎的な科目に加え、「創薬分子科学」や「蛋白質工学」などの専門的な科目の他に、「医工融合実践プロジェクト」などの生命医科学分野の科目までを幅広く学ぶカリキュラムを設けています。

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医学・薬学やナノテクノロジーへの応用