片田研の辻悦司 准教授らの論文がPart. Part. Syst. Charact. 誌に掲載され,表紙に選ばれました!
片田研究室の辻悦司 准教授らは、従来法では40 nm程度までしか小さくできなかったブラウンミラーライト型Ca2FeCoO5をTiO2上で5 nm程度の超微粒子にすることに成功しました。ブラウンミラーライト型Ca2FeCoO5は高活性酸素発生触媒であり、クリーン水素生成法である光水分解への応用が期待されています。しかし、そのまま光触媒であるTiO2と組み合わせても光触媒活性は低下しました。本研究では、Ca2FeCoO5を5 nmにすることでTiO2の酸素発生助触媒になり、光触媒活性を向上させることに成功しました。
本研究は、クリーン水素生成のみならず二酸化炭素の資源化技術(いわゆる人工光合成)にもつながる研究成果です。本研究成果は2020年5月にドイツの科学雑誌Particle & Particle Systems Characterization誌に掲載され、表紙 (Cover Picture) にも選ばれました。
論文タイトル:Brownmillerite-type Crystalline Ca2FeCoO5 Ultrasmall Particles with Single-nanometer Dimensions as an Active Cocatalyst for Oxygen Photoevolution Reaction
著者名:Etsushi Tsuji*, Ryosuke Nanbu, Yoshiki Degami, Kei Hirao, Takeyuki Watanabe, Naoya Matsumoto, Satoshi Suganuma and Naonobu Katada
Part. Part. Syst. Charact., 2020, 37, 2000053.
URL (論文) : https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ppsc.202000053
URL (表紙) : https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ppsc.202070012